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乗馬に誘ってもらって!


 
 友達に誘ってもらい、釧路で馬に乗ってきた。朝8時の便で羽田を発ち、お昼前には釧路の牧場でカレーを食べていた。午後2時間の慣らし乗馬、夕方から日没の夕焼けと星空を楽しみながらの馬に乗っての4時間のナイトハイク。翌日は1日コースで雪原を通り、釧路湿原を見渡せる丘まで雪の中の乗馬を楽しんだ。釧路でおいしいお寿司を食べてその日のうちに自宅に戻っていた。盛りだくさんで充実した2日間だった。
 友達から誘われて何かをすることは、自分の枠を広げる良い機会だと思っている。自分で好きだと思うことを、自分の世界の中で続けていると、広がりに欠けることがある。今回のように、その道を良く知る人の計画の中に身を投じてみると、今まで知らなかった世界、それも厳選された素晴らしい世界に身を置くことができる。誘われなければ絶対に知らなかった世界である。
 今まで使われなかった筋肉が使われ、眠っていた細胞が目を覚ましたような気分が、すがすがしい。


2月 13th, 2012|

スポーツで人間性は育つのか


 スポーツで素晴らしい功績を残した人が、モラルに反した事件で、新聞やテレビのニュースで世間を騒がせることが少なからずある。スポーツでは人間性は育たないのだろうか。
 昨年の高校野球で春夏優勝した沖縄の興南高校の理事であり、野球部監督の我喜屋氏がロータリークラブで講演した時の原稿を読んだ。
 残飯だらけの寮の食事、夜遅くまで起きていて、朝起きられない生徒たちを目の当たりにした我喜屋監督が最初にしたことは、選手達の生活の見直しであった。「心から直していこう」と。
 中でも面白いと思ったのは、朝の散歩だ。監督の言葉はこうだ「散歩というのは研修でもよくやります。これには落とし穴があるのです。先頭の人は目標を見て歩きますが、二番目から後ろはただ連れられている状態で、五感を活性化しながら歩くということが薄れてきます。ですから、ばらばらに歩きなさい、目標は自分で決めなさいと言いました。そして、見てこいよ、聞いてこいよ、触れてこいよ、においをかいでこいよ、と。五感を通して情報を集めてこい、その後、1分スピーチが待っているよ。誰にあてるかわからんぞ・・・・」
 一人ひとりに主体的に生きるということを伝えている。五感で情報を集め、感じ、考え、表現し伝える「生きる力」だ。
 その他、監督が言っていることは、相手への気配りと心の豊かさであった。心の豊かさについて、優勝旗に次のように語らせている。
「僕を連れて行ってくれるにふさわしいチームしか僕はついて行かない。でも、野球だけじゃだめだよ。心も備わってなきゃだめだよ。地域と一体感はあるの?僕が行った時、みんなが喜んでくれるの?」
 監督の思いが本当に生きてくるのは、選手たちが社会に出てからだろう。スポーツでも勉強でも、指導者の心に「豊かな人間を育てる」という思いがあるかどうかが問われるのだと思う。


12月 20th, 2011|

作文の書き方と記憶のメカニズム


 一般的な記憶のメカニズムは、感覚記憶→短期記憶→長期記憶であるとなっているようだ。感覚記憶とは感覚器官から入ってきた情報で必要なものを短期記憶に送って消えてしまうように書いてある。「ア」「ウ」という音を「合う」なのか「会う」なのかと判断し、意味を持たせて短期記憶に残すということだろう。短期記憶も短期の貯蔵しか出来ないので、反復するなどの学習をして長期記憶に残す。いわゆる「勉強ができるようになる」という意味での記憶はそれで説明がつくのかもしれない。
 しかし、私たちは一度行った場所に偶然行くと、前に来たことがあると思うことがよくある。映像が脳に残っていたとしか思えない。感覚記憶の中でも聴覚の5000倍あると言われる聴覚細胞は見たことを全て脳に残しているのではないか。きっかけさえあればその映像を呼び起こすことができるのだ。
 学問的なことは学者さんにまかせるとして、私がここで取り上げたいのは作文を書く時の脳の使い方である。感覚記憶から短期記憶に移行する段階で言語化するとその情報は圧倒的に少なくなってしまうという。だから言語を使って過去を思い出そうとすると、きわめて少ない情報しか思い出せないことになる。「その時どう思ったの?」と質問されても、その時には気持ちを言葉にしては残していない。言語で思い出して作文を書くと、情報が少なく個性もない薄っぺらな表現になりがちなのはこのためではないだろうか。映像で過去を思い出し、映像を後から言葉で表現する方法を使うと、表現できる情報が比べ物にならない程多いので、厚みのある豊かな表現が可能になる。私が「見たこと」にこだわって作文を書くことを勧めるのはそのためである。
 見たこと作文については拙著「100字日記で勉強のできる子を育てる」を参照してください。


10月 11th, 2011|