学校教育

7月のアッセンブリー 「好きなこと・やりたいことを持とう」


7月の目標は「やりたい事や好きなことについて話し合おう」です。

昔むかし、校長先生が小学校の先生だった時、夏休みになる前に子どもたちに「夏休みには何をしたいの?」と質問したことがありました。その時、子どもたちは自分たちで「おい、おまえは何したいの?」とお互いに聞き合い、私の質問には答えられませんでした。

寂しいことだなあと思いました。普段はややなければいけないことや、することが決まっていることをするだけで、やりたい事を考えることがなかったのでしょうか。

学校をやめて、LCAを作った時に、「やりたい事や、好きな事を持っていて、きちんと言える子」を育てたいと思いました。

やりたい事を持つためには、楽しい経験をいっぱいする必要があります。そこで、キャンプに行ったり、スキーをしたり、釣りをしたり、たくさん楽しい経験をしました。

何年かして、子どもたちに「今年の夏は何をしたい?」と聞いたら「自転車に乗って山中湖に行き、ブラックバス釣りをしたい」と答えが返ってきました。この考えを実行にうつしたのが、あの「鉄人キャンプ」です。

校長先生はみんなに「好きな事や、やりたい事」をしっかり持ち、表現できるようになって欲しいので、今もLCA国際小学校にはキャンプや釣りやスキーがあり、ピアノやバイオリンの演奏を聴いたりする機会があるのです。

自分は何がしたいのか、考える習慣をみにつけ、この夏休みも「やりたい事」を考えた上で過ごしましょう。


7月 2nd, 2014|

5月のアッセンブリーより「片づけ」


5月の高学年向けのアッセンブリー(集会)での話です。

5月の目標は「身の回りを片付ける」でした。

私がみなさんにしてもらいたいことは、tidy day(片付けの日)に鞄や机の中、ロッカーなどを一度空っぽにして、要らないものは捨て、整理して入れなおすということです。時々びっくりするようなものが出てくることがありますね。

身の回りを整理すると気持ちもすっきりして幸せがやってきます。みなさんは生まれてからずっと人間をやっていると思いますが、今日は一度神様になってみましょう。神様になって空から人間を見ています。みなさんはどんな人を幸せにしたいですか?

「努力している人」「謙虚な人」・・・

私が神様だったらきれいに片付いた気持ちのいい家にとりあえず行ってみようと思います。でも、これは本当の話で、きれいに片付けのできている人が幸せになることが多いのです。

見えない片付けというのがあります。どういう事かわかりますか?

「心」

その通り、よく分かりましたね。「心」の片付けです。ではどんな時に「心」が散らかっているようで、すっきりしなくなりますか?

「やりたいことができない時」「欲しいものが手に入らない時」「お母さんにいろいろ言われた時」「怒られた時」・・・

そうですね。それと、嘘をついた時とか隠し事がある時は、「心」が重くなりますね。

「心」がスッキリしてクリアーな時は気持ちがいいですね。幸せもそんな「心」にやってきます。

 

6月の目標は「自分の気持ちや考えを表現しよう」です。

「心」の中に散らかって、重く残っているものは、表現しないと、おとなになってもずっと残っていて人生にいろいろ影響します。相手にきちんと表現できれば一番良いのですが、その時は自分を主語にして自分の気持ちを表現しましょう。

「ぼくはそんな事を言われると嫌な気持ちになる」とか「悲しい」とか。

相手に直接言えない時は誰かに聞いてもらいましょう。

みなさんは良い子になろうとしているので、「君のこと嫌い」とか「バカヤロー」とか言ってはいけないと思っていますよね。確かに相手に向かって言ってはいけませんが、何でも言える場所を持つことは大切です。ここでは何を言ってもいいよという場所。学校の先生に言える場所でも、家でお母さんやお父さんに言える場所でもいい。

その時は「良い子」でなくてもいい。「心」がスッキリするまで表現しましょう。不思議なことに「~ちゃん嫌い!」と声に出してみると、~ちゃんのことが嫌いでなくなったりすることがあります。

先生が伝えたかったこと、伝わりましたか?それでは今日はこれでおしまい。

※実は「神様になって誰を幸せにしたい・・・」のくだりで、「友達のいない人」や「夢のない人」という意見がでました。私の意図とは違う答えでしたが、この子たちは今の自分が幸せなので、幸せでない人を幸せにしてあげたいという思いがあるのですね。子供たちは本当にすごい!


6月 3rd, 2014|

建築家 坂茂の考え方


建築界のノーベル賞ともいわえる米ブリッカー賞を受賞した坂茂(ばん・しげる)氏の記事が産経新聞に載っていた。坂さんは私が大好きな建築家の一人だ。

氏の被災者と向き合う建築の原点を知って、氏の建築の魅力への理解が深まった。

フツ族とツチ族の争いで、虐殺を逃れた難民200万人以上の難民シェルターがあまりにも悲惨だったので、これではいくら医療活動をしても意味がないと感じ、国連に手紙を出した。いくら待っても音沙汰がないので、直接国連を訪ねていった。

「医者や弁護士が問題を抱えた人に向き合うのに対し、建築家の仕事は基本恵まれた人々を相手にすることが多い。歴史的に見ても権力、財力、政治力のある特権階級が、力を可視化させる象徴を造るため建築家を雇ってきた。もちろん立派な建築は街のシンボルになり、観光資源になるのですが」

氏は建築家にも社会的役割があるのではないのか、自分の経験や知識を戦争や自然災害で家を失った人のために使えないかと考えるようになる。

たどり着いたのが再生可能で環境に負担をかけない紙管を使った骨組の建築。これが評価された。

 

この記事を読んで、ますます坂さんのファンになった。

自分の好きなこと探しをして、何をしていいのかわからず、動けなくなっている人が多い。自分がやりたいことをただ探すより、現在の自分の立ち位置から社会をよくみて、問題意識を持つことでやるべきことが見えてくるのではないか。

 

国連に手紙を書いたり、自ら訪ねていったりする行動力も素晴らしい。思っただけでは、思わなかった時と何も変わらないのだから。


5月 12th, 2014|

原発ホワイトアウト


霞ヶ関の現役官僚が書いたとされる「原発ホワイトアウト」。ぜひ沢山の方に読んで欲しいと思う本だ。

ニュース番組などでよく街角でインタビューをして意見を聴いているが、答えている内容は

ニュース番組でコメンテイターが言っていた台詞そのままであることが多い。

私たちの考え方はテレビに影響を大きく受けているのだ。

テレビや新聞の情報は、スポンサーの影響を受けて偏っていることは知っておいた方が良い。

物を考える時には知識や情報がどうしても必要だが、その情報をどのように得るかがとても大切なのだと思う。

現場に行って様々な人に会って直接話を聴く、さまざまな本を読むなど、テレビや新聞以外の情報を

得ることが大切である。

問題は多くの人々がそのようにしないと、結局大多数の考え方は操作されてしまうことになる。

現代ではTwitterなども利用の仕方で貴重な情報源になり得ると思う。

自分で情報を得て、情報を吟味し、自分で考える人が増えていかないと、本当に豊かな国にはなれないだろう。


4月 4th, 2014|

チャンスはピンチの顔をしている2 武田双雲氏の本より


武田双雲 著

「ポジティブの教科書」より引用

 

引き寄せの法則

 

自転車で、右にこけそうになった時に「あぁ!右にこけちゃダメ!」と思えば思うほど自転車は右に傾いていきます。そういう時に「左にすっと立て直している」イメージを抱けば自然と体は左へ立て直そうとします。

この法則はあらゆるところに応用できます。「病気を直したい!」と思うほど、病気をイメージしてしまいます。治るイメージもわきますがリバウンドが予想されます。だから「健康になっている」イメージを抱くことができれば、体は自然と、もともと隠しもっていた強烈な自然治癒力を発揮します。

 

主語を自分に換えて言ってみる

 

何か不満がある時は「主語を置き換える」ことをおすすめします。

例えば、「君のこういうところを直して欲しいんだけど」ではなくて、「僕はあなたがこうした時に悲しく感じるんだけど」と伝えるんです。

「あなたは間違っている」というように相手を主語にすると、正しいか間違いかという二極化して対立してしまいます。自分を主語にして気持ちを伝えるだけで、ぶつかりにくくなるばかりか、スムーズに相手に受け取ってもらう確率がぐんとあがりますよ!

 

ネガティブな言葉をポジティブに

 

ネガティブな言葉を使っている人は、ほとんどの場合、自分がネガティブな言葉を使っている事実に気づいていません。だから、まずは自分がいつも無意識に使っている言葉を意識してチェックすることから始めましょう。

 

ポジティブシンキングを扱った本はほとんど同じ内容ですが、武田氏の表現はユニークで分かりやすいので、興味のある方はぜひご一読を!


1月 26th, 2014|

チャンスはピンチの顔をしている 武田双雲


書道家の武田双雲さんが「ポジティブの教科書」という本を書いています。

内容はいわゆる「成功本」と大きく変わることはありませんが、表現の仕方が独特で納得しやすいものになっています。

 

たとえば目次の中に「チャンスはピンチの顔をしている」というのがあります。「ピンチはチャンス」と言われるとハイハイその通りと思ってしまうが、「チャンスはピンチの顔をしている」と言われると、ついつい読んで見たくなります。

 

本の中から気になるところを書き出します。

 

相手は変えられない、自分を変える

相手を変えようとすればするほど関係が悪化する原因は、相手の悪い部分に意識が集中しているからです。これを逆の立場で考えてみると分かります。相手から、自分の悪い部分ばかりに集中されていると思うだけで嫌ですよね。逆に頑になってしまいます。

相手を変えようとすることは、つまり否定しているのです。否定している部分ばかりに集中しているのです。これでは相手は変わるどころか、関係は悪化するばかりです。

 

素直になる

 

本当に強い人は、「素直な人」です。

素直になることは意外に難しいのです。「もう知ってるよ」「俺知ってるし」といった『分かったつもり』、馬鹿にされたくないという『無駄なプライド』といった誰もがもっているものが邪魔するからです。

「素直力」=「吸引力」です。

人からの意見をまずは「受け止め」スポンジのように身体にしみこませ、自分なりに料理して、他人に提案します。

「成長したい」という強い気持ちが、本当の意味の素直さを与えてくれるのです。

 

聴き上手になる

 

「あー、それ知ってる」「あれだよね、分かる」「それはそうじゃないでしょ」と言わないでください。

 

心を開いた状態ができさえすれば、コミュニケーションはストレスどころか、幸せにしてくれます。

 

読んでみて、どうですか?受け止め易い言葉ですよね!

この続きは次回に・・・


1月 25th, 2014|

「引き寄せの仕組み」2


「人生が好転する『引き寄せ』のしくみ」水谷友紀子著 を読んで

 

人生ではその人が本当に思っていることが実現するというのが「引き寄せの法則」。

ただ、人間の頭には1日に6万もの「思い」や「考え」を発信していると言われている。意識して「思っている」こと以外に無意識で思っていることがたくさんあるのだ。

だから、潜在意識からの「思い」でなければ、引き寄せたい思いは引き寄せられない。

「『頭』と心が戦う時、勝つのは『心』の方だ」という著者の言葉が印象的だった。

 

潜在意識は「良い」「悪い」の判断が一切つかない、潜在意識は否定形を認識しないと著者は言う。付け加えれば、潜在意識は主語をも認識しない。

良い・悪いに関係なく頻繁に思うことが潜在意識に届いてしまう。「花粉症になりたくない」と思っていると「花粉症」という言葉が潜在意識に届くし、「あの人は意地悪だ」と思っていると「意地悪」というメッセージが潜在意識に届き、潜在意識はそれを実現しようとする。

 

私たちが「幸せ」を願う時、それを阻害するものがある。それは、今までに刷り込まれた価値観だ。たとえば「幸せのあとには不幸がくる」「幸せは長くは続かない」など。「幸せ」の真っただ中で、幸せを享受すること、享受できることが大切なのだ。

 

正に。楽しめば「楽」あり、苦しく思えば「苦」ありだと思った。


1月 20th, 2014|

「ワシとイノシシとネコ」


ラ・フォンテーヌの寓話に「ワシとイノシシとネコ」という話がある。

 

森の中に一本のカシの古木があって、三つの空洞には、いちばん上にワシ、真ん中にネコ、いちばん下にイノシシが、それぞれテリトリーを分けて一家を構え、平和共存していた。

ところが、ある時、ネコが邪心を起こして古木を独り占めしようと考え、不埒な考えをワシとイノシシに別々に吹き込んだ。

すなわち、ネコはまずワシの母親のところに行き、イノシシが悪だくみをしているから気をつけろと、こんな風なことを忠告した。

「あんた知ってるの?下のほうで、あのイノシシの奴が土をほじくり返して穴を掘っているのを。たぶん、このカシの木を根もとから倒すつもりなんだわ。木が倒れれば、わたしも子どもたちもみんな死んでしまうのよ。あいつの餌になるってことだわ。子どもが死んだら、あなたどうするの?わたしなら生きてはいけないわ」

こうしてワシの母親を不安に陥れたあと、ネコはまっすぐにイノシシの母親のところに飛んでいった。母親は子どもを産まんばかりだった。

ネコは声をひそめて囁いた。

「あなたのためを思って教えておくわ。この木の上にワシの一家がすんでいるでしょ。そのワシがあなたの赤ちゃんを狙っているのよ。あなたが餌を探しに外に出たすきに、赤ちゃんをさらっていこうとしているのよ。いいこと、この知らせは誰にもしゃべらないでね。でないと、ワシから恨まれるから」

 

こうしてネコは両方の家に恐怖を振りまいてから、ニンマリとして自分の家に戻っていった。いっぽう、ワシとイノシシは留守の間に子どもがさらわれてしまうかもしれないと思い、餌をとりに外に出かけることができなくなった。

そのために餌のストックが尽き、飢えで子どもたちは死んでしまった。

そして、悲しみのあまり母親たちも死んだ。おかげで、ネコは両方の家を自分のものにすることができ、悠々と暮らし、子孫も繁栄したとさ。

 

この寓話のようなことは、身の回りでよく起こっていませんか?

日本式の教育では「ネコのようなことをしてはいけません」となるが、フランス式では、ネコのような人がいるので、決して騙されてはいけません」となる。

ネコは親切な良い人の顔をしてあなたに近寄ってくるので、ご用心を!


1月 8th, 2014|

「アリとキリギリス」


イソップ寓話に「アリとキリギリス」がある、フランスの教育では読んだ後に子どもたちに自由に意見を言わせ、勧善懲悪のような結論は出さないのが普通だという。

日本の教育の向かう方向もそうあって欲しい。自由な意見を言えること。人の意見も尊重して聴き、考える。これが大切だ。

自分で物を考え、行動できる人間を育てないと・・・


12月 23rd, 2013|

知的瞬発力


読売新聞のスタンバイというコーナーで、ニュースキャスターの小西美穂が取り上げられていたが「知的瞬発力」という言葉が使われていた。

良い仕事をしていくには、「知的持久力」も必要だろう。

また、映画監督の是枝裕和さんは、アドリブ力のある女優としてYOUさんを挙げていた。「反射神経」が良いからと。これも言ってみれば知的反射神経のことだ。

「知的瞬発力」や「知的持久力」、「知的反射神経」はどうやったら身に付くのだろうかと考えると、頭に浮かぶのは、どう「リラックス」するかだ。張りつめた状態からは瞬発力も反射も持久力も生まれない。


9月 17th, 2013|