海外子女教育振興財団から帰国生の帰国後の追跡調査の結果が出た。海外での生活の経験がその後の人生にどう影響しているかを調査したものだ。その中で注目したのが、現在40歳前後のグループの聞き取り調査で、語学力が役に立ったのはもちろん「コミュニケーション能力」を得たという意見があったことである。「異なる価値観を持つもの同士の交渉場面で相手に歩み寄ったり、妥協したり、一致点を見出すための交渉力、ねばり強さ、価値観の共有のしやすさ、柔軟性のような対人関係能力、つまり、異なる文化を背景とした者同士関わりあいにある基盤を、自らの実体験によって得られた。しかも、こうした能力が仕事や日常生活の中で活かされているという実感を持っている」というのである。
 LCAの求めるところも正にこのようなことにある。外国人の教師が担任になり、英語で指導することで、語学力だけでなく、考え方や価値観にも影響を与えていけると確信している。その上、短期留学などで、小学校のうちから英語を使って様々な国の子どもたちとコミュニケーションをとれれば、それこそ彼らの可能性は無限大に広がっていく。LCAのように、日本の学校に通いながら帰国生と同じような経験、あるいはそれ以上のものを体にしみ込ませることができる学校が増えれば、日本の国力も将来は強くなっていけるのではないだろうか。